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立ち○○ [発想トレーニング]

 

ある銀行に行くと、窓口の係の人は座っていません。

一般的な金融機関では、カウンターの向こう側に座って応対してくれます。

それがカウンターの外側で立ったまま接客するという光景を見ると、結構新鮮に感じるものです。

先入観を捨てて、ごく普通に考えれば、お客さまを立たせ、座ったまま接客することはおかしく感じます。

「これが当たり前」ということを、長い時間をかけ刷りこまれてきた結果、「どこか、おかしい」と疑問を持つ人が少なくなっているのです。

他の金融機関と少し違うことをやれば、それだけでも印象に残るものです。

小さくてもいいですから、そういう違いを積み重ねていくと差別化につながりますし、業務に取り入れれば、改善につながるでしょう。




たとえば、今まで座ってやっていたことを、立ってやってみるだけで、効率アップが図れる可能性があります。

社内の会議やミーティングを小気味よく進めるには、全員立ったままでやるといいかもしれません。

当然、内容によっては逆効果になるリスクもはらんでいますので、注意は必要です。

一日中デスクワークをしている人も、立って仕事ができれば、気分転換にもなります。



--- 通常はデスクで仕事をして、リフレッシュを兼ねながら立ったまま仕事をこなす ---



そういうことが可能なスペースを、オフィスの一角に設置できれば素敵です。





商売のネタとしても、「立ち○○」を考えてみるとおもしろいです。

現在、座席を用意してサービスを提供してる商売を、「立ち○○」に変えてみたらどうなるか、シミュレーションをしてみましょう。

お客さまのメリットをまず第一に考え、サービスとして受け入れられそうか検証してみます。

もし、自分がお客さまで、「立ち○○」というサービスがあったとしたら、活用するかどうかを自問自答してみればいいのです。

自分がいいと思わないような内容なら、やめましょう。

自分なりのモノサシを持っておくことはとても大事なことです。



スポーツ観戦やライブ会場などは、立ち見にした方が盛り上がりやすくなります。

マッサージチェアは、いすになっているから座ることが前提ですが、立ったままもみほぐしてくれるマッサージ機があってもおかしくありません。

病院での診察を、患者さんも先生も立ったままやってみる、パチンコ屋さんの座席を無くして、昔のように立って打つ台に替えると収益はどう変化するか等々。



あり得無さそうなことを考えるだけでも、発想のトレーニングになるものです。

 


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自分の骨の数は何本ですか? [発想トレーニング]

マンガの達人と呼ばれていた元同僚に、人物を上手く描くためには骨の構成や動き方をしっかり学ぶ必要があるという話を聞いたことがあります。

骨格を理解していないと、それなりのマンガは出来ても、どこかに違和感が残ってしまうのだそうです。

目に見えるのは、あくまでも外見だけなのですが、その見え方や表現を作り出しているベースは骨組みにあるのです。

 

 

人は成人すると、骨の成長はほぼ終わり、身長も伸びなくなります。

そして、新陳代謝がだんだん鈍くなっていき、身体に脂肪がたまりやすくなってしまいます。

個人の場合、体重が増えればすぐに気づき、自分の身長と勘案して「太り過ぎ」だと判断すれば、ダイエットなどの対策を考えたりできます。

実際に実行する人は限られるでしょうが、ある限界値を超えると、減量に取り組む人は増えてきます。

自分自身が一番わかっているから、行動に移せるのです。

 

 

これが企業になると、話は変わってきます。

企業の「骨格」は、持続的な成長が可能ですが、その時点での大きさは決まってしまっています。

しかし、全身の骨格がどうなっているかを把握できている社員はそういません。

そのため、身体のあちこちにムダな脂肪がついたり、逆に皮と骨だけのところが出来たりしてしまうのです。

骨の成長を見込んだ肉づきならいいでしょうが、あまり深く考えられていないケースが大半です。

均整のとれた筋肉質の身体に鍛え上げるには、自社の骨格をみんなが共有しまければなりません。

スタートはまずそこからです。

 

 

爪をきれいに装飾するネイルアートは女性に根強い人気がありますが、ネイリストになるためには、爪をデコレートする技術だけでは足りないそうです。

爪に関する知識はもちろんのことですが、「ネイリスト技能検定試験」の一級に合格するには、骨についても学習しなければならないのです。

手の骨の構造を理解していれば、より美しくネイルアートに仕上げられるのでしょう。

私たちも自分の骨格や関節の動きなどに関心をもち、理解を深めていけば、ビジネスのヒントを見つけやすくなります。

 

 

毎日見ている自分の手に、

「何本の骨があるんだろう?」

と疑問に思うだけでも、発想は広がる可能性を秘めているものなのです。

 

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成功事例は参考にできない? [発想トレーニング]

前日(トイレの掃除を減らした、こんなモノで?)のハエの絵一つでトイレの清掃作業を軽減させたアイデアはいかがでしたでしょうか。


大きなコストをかけなくても、ほんの少し知恵をしぼるだけで仕事は改善できるものです。


あなたも日々の仕事の中で、業務改善につながるアイデアを出すことを意識してみてください。

 


さて、スキポール空港のような成功事例を聞くと、すぐに真似しようとする動きがでてきます。


まねることはモノゴトの上達に重要な役割をはたしますが、ただの「猿マネ」ではよくありません。


特に成功事例の場合は「特殊な条件」が重なって実現することが多いものです。そのまま真似をしても、再現できる可能性は低いのです。

 

例えば、ある会社の総務担当の人がスキポール空港の事例を見つけたとします。自社の男子トイレの状況を重ね合わせた彼は、早速調べてみることにしました。

すると、便器に貼り付け可能なシールが販売されていることを知り、すぐに取り寄せてみました。シールなので、コストもそれほどかかりません。すぐに便器に貼り付けて、実験開始です。

 

成果はたちまち現れました。床の汚れが激減し、トイレの清掃が効率よく進むようになったのです。

ところが、日を追うごとに、また床面の汚れが目立つようになってきたのです。

最初はもの珍しさもあって、的をねらって「行儀よく」していた男性社員も、毎回目にする的を意識しなくなってゆき、効果が薄れていったのです。

 

これはあくまでも私の仮説ですが、おそらく上記のような結果になると思います。



スキポール空港のトイレを利用するのは、不特定多数の人たちです。多くの人が、「初めて」そのトイレを利用するわけです。ですから「飽き」や「慣れ」による効果低減は起きにくいのです。



■空港  「不特定多数の乗客が利用する」

■会社  「特定の社員が利用する」


この前提条件の違いを理解せずに、同じことをやってもうまくいきません。


人は流行っているものやマスメディアで取り上げられたものを、そのまま信じ込んでしまう傾向があります。

 

自分なりに仮説を立て、うまくいくかどうかを検証する習慣を身につけていけば、「失敗確率」が下がり、自ずと「成功確率」を高めることができるでしょう。

 

 

 

 


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トイレの掃除を減らした、こんなモノで? [発想トレーニング]

前日(トイレ掃除を減らしたい、ハンドパワーで。)の 続きです。

 

男子トイレの床の汚れがひどく、清掃のための労力とコストが大変かかっていたオランダのスキポール空港では、対策を打ちました。

 

 


 

stoolb.gif

 

スキポール空港の男子トイレには上記のような小便器が設置されていました。

 

この便器に、ある工夫をすることで、トイレ掃除の手間が大幅に削減されることになります。

 

それでは正解をどうぞ。

 

 

下記の便器をよくご覧ください。排水口の少し上に何か、黒いモノがあります。

 

stoola.gif

 

 

黒いモノの正体は、ハエです。

 

小便器の排水口の少し上にハエの絵が描かれているのです。

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トイレを利用する男性は、便器の中にとまっているハエを「攻撃」してやろうと、狙いを定めて排水口周辺に集中砲火(水?)を浴びせます。

すると、それまで便器の外に飛んでいた「流れ弾」が減り、効果てきめんで床の汚れは激減して、清掃も楽になったのです。

当然、清掃に要するコストも削減されたそうです。

 

男性の心理をうまく利用した、素晴らしいアイデアです。

こんな成功事例はぜひマネをして、導入すればいいでしょう。

 

と、言いたいところですが、意外な「落とし穴」が潜んでいるかもしれません。

仮説をたてて、よく検証しておく必要があります。

 

詳細については、次の機会に。

 

 

 

 


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トイレ掃除を減らしたい、ハンドパワーで。 [発想トレーニング]

ガス給湯器に「エコジョーズ」と呼ばれる省エネルギータイプの機種があります。

 

従来のタイプは100のエネルギーのガスを燃やすと、その内の20は排気ガスなどとして、熱を損失していました。ガスを燃やして、お湯をつくるのは80のエネルギーしか使っていません。80÷100=0.8で、「熱効率80%」と表記されていたりします。

 

「エコジョーズ」はそれまで捨てていた排気の熱を利用して、給湯器に入ってくる水を温めるような構造になっています。そのおかげで、100のエネルギーの内95までを昇温に使えるようになりました。95÷100=0.95で、「熱効率95%」まで効率はよくなっています。

 

 

 

何十キロもあるような大きな石を、素手で動かそうとしてもなかなかうまくいきません。しかし、長い棒などを利用すれば、テコの原理で動かすことは可能です。1の力をその何倍にも増幅してくれます。

 

 

できるだけインプット(入力=使う力)は少なくして、より多くのアウトプット(出力=成果)が出るようなしくみを発想することが、ビジネスの世界ではとても重要です。経営で一番コストのかかるのは、人件費です。人手をかけなくてもすむようなアイデアを社員みんなが発想できるようになれば、利益の改善が大きくすすみます。

 

 

 

ここでおもしろい事例を紹介したいと思います。有名な話ですので、ご存知の方もいるかもしれませんね。

 

 

 

オランダのアムステルダムにあるスキポール空港ではあることに困っていました。

 

男子トイレの床の汚れがひどく、清掃のための労力とコストが大変かかっていました。そこで、対策を考えることにし、あるアイデアを実行することにしました。

すると、効果はてきめんで床の汚れは激減して、清掃も楽になったのです。当然、清掃に要するコストも削減されたそうです。

 

 

さて、スキポール空港の男子トイレでは何をやったのでしょうか?

 

一日、考えてみてください。

 

ネットで検索すると、すぐに「答え」は見つかるかもしれませんが、自分の頭で考えることが重要です。100個くらいアイデアを出すつもりで取り組めば、脳も活性化されることでしょう。

 

 

 

 


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