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成功事例は参考にできない? [発想トレーニング]

前日(トイレの掃除を減らした、こんなモノで?)のハエの絵一つでトイレの清掃作業を軽減させたアイデアはいかがでしたでしょうか。


大きなコストをかけなくても、ほんの少し知恵をしぼるだけで仕事は改善できるものです。


あなたも日々の仕事の中で、業務改善につながるアイデアを出すことを意識してみてください。

 


さて、スキポール空港のような成功事例を聞くと、すぐに真似しようとする動きがでてきます。


まねることはモノゴトの上達に重要な役割をはたしますが、ただの「猿マネ」ではよくありません。


特に成功事例の場合は「特殊な条件」が重なって実現することが多いものです。そのまま真似をしても、再現できる可能性は低いのです。

 

例えば、ある会社の総務担当の人がスキポール空港の事例を見つけたとします。自社の男子トイレの状況を重ね合わせた彼は、早速調べてみることにしました。

すると、便器に貼り付け可能なシールが販売されていることを知り、すぐに取り寄せてみました。シールなので、コストもそれほどかかりません。すぐに便器に貼り付けて、実験開始です。

 

成果はたちまち現れました。床の汚れが激減し、トイレの清掃が効率よく進むようになったのです。

ところが、日を追うごとに、また床面の汚れが目立つようになってきたのです。

最初はもの珍しさもあって、的をねらって「行儀よく」していた男性社員も、毎回目にする的を意識しなくなってゆき、効果が薄れていったのです。

 

これはあくまでも私の仮説ですが、おそらく上記のような結果になると思います。



スキポール空港のトイレを利用するのは、不特定多数の人たちです。多くの人が、「初めて」そのトイレを利用するわけです。ですから「飽き」や「慣れ」による効果低減は起きにくいのです。



■空港  「不特定多数の乗客が利用する」

■会社  「特定の社員が利用する」


この前提条件の違いを理解せずに、同じことをやってもうまくいきません。


人は流行っているものやマスメディアで取り上げられたものを、そのまま信じ込んでしまう傾向があります。

 

自分なりに仮説を立て、うまくいくかどうかを検証する習慣を身につけていけば、「失敗確率」が下がり、自ずと「成功確率」を高めることができるでしょう。

 

 

 

 


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