SSブログ

不意を突き、目をテンにする [マネージャー自習室]

sp003.jpg

 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
 マネージャー自習室  第3回
 --------------------------------------------------
        不意を突き、目をテンにする
 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
 
 

マネージャーの一番の役割は、部下の成長をサポートすることです。

素質があっても、上司によって成長できない部下はたくさんいます。

 

上司が替わると、たちまちやる気に満ちあふれ、仕事で成果を出すことはよくあることです。

同じ人物かと思うくらいに、モチベーションは人の行動を大きく左右するものです。

 

人間ですから、どんなに優秀な人材でも、気持ちが高まらないこともあれば、仕事が順調なときに、つい油断してしまうことも出てきます。

そんなときにこそ、マネージャーは部下に対して、「良い緊張感」を持たさなければなりません。

 

担当者は、上司から突っ込まれそうなことをある程度想定しているものです。

営業なら、「今月の新商品の受注はどれくらいいく?」と聞かれれば、「価格的に厳しくて、見込みは○○くらいになりそうです」などと”言い訳”も含めて返事をします。

スタッフの場合は、「例の企画書はもうできたか?」とたずねられたら、「あと1、2か所データの裏付けが確認できたら、一度、見て頂けますか」と逆に問いかけ直して、返答をぼやかしたりします。

 

”今、取り組んでいる仕事”のことは当然、誰でも十分意識しています。

そこをことさら強調して、担当者にあれこれ指示を出す必要性はそれほどありません。

それよりも、”忘れがちなこと”に関して質問を繰り返す方が、能力アップにつながります。

 

人の記憶というものは、新しいものがどんどん上書きされて、古いそれは薄れてゆく運命にあります。

さらに”使用頻度”が少ないと、頭の中からすっぽりと抜け去ってしまいます。

仕事に必要な基本的なことも、案外曖昧に覚えているだけというケースも少なくありません。

 

 こういう現状があるので、マネージャーは事ある毎に、不意を突いた質問を担当者に投げかけましょう。

住宅設備機器メーカーにいた頃、

「電気代って1kWいくら?」

「1間は何mm?」

「キッチンの高さは何cm?」

「全社の去年の売上は?」

「競合他社の品番と価格は?」

「13A(天然ガス)の発熱量は?」

「○○工務店はどこのメーカーを採用?」

といった短い質問をよく担当者にしていました。

 

即答出来ないといって、ネチネチと詰問するようなことはしません。

何も言わずにその話題は終了します。

「所長からどんな質問が飛んでくるかわからないから、準備しておこう」、そう担当者が意識をしてくれることが狙いだったからです。

 

即答できたときには、「よう知ってるな」、「勉強してたんや」、「意識高いな」と、ひと言添えることを心がけていました。

やったことに対して、 何らかの”反応”があることは、やりがいにつながります。

こちらが思っている以上に、担当者が広く深く”準備”していることもあり、 能力開発と人材育成には有効な方法だと実感したものです。

 

あなたの部門でも、一度チャレンジしてみてください。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。