かかとを地面につけるな! [意識改革研修]
郊外型の飲食店や物販店の駐車場で、「前進駐車でお願いします」という注意書きを見かけることがあります。
戸建住宅やアパート・マンションと駐車場が隣接している場合など、排気ガスや騒音をできるだけ抑えるための配慮です。
「前進駐車」はスペースに十分な余裕があればいいのですが、結構なタイトなところが多くクルマの出し入れに時間がかかったりします。
ところが駐車方法に規制がない場所でも、好んで前進駐車する人がいたりします。
一旦駐車場で停車し、バックで駐車するのが面倒なようで、車道から入ると、そのまま駐車スペースに車をとめます。ハンドルが切られたまま、タイヤが斜めになっていたりもします、。
空いているからと無造作に前進駐車をすれば、後で苦労するはめになります。
台数が少なかった駐車場が混んできて、帰るころには満車状態ということはよくあることです。
そうなると、まっすぐ後進して出ることはできません。何度か切り返しをしながら、やっと脱出完了です。
入るときは面倒くさくないですが、やはり出るときのことを考えた行動をした方がいいでしょう。
次のアクションが起こしにくい状態だと、行動は遅れがちになってしまいます。
仕事でもオフィスのデスクを散らかしたまま帰宅してしまうと、翌朝の始動も鈍く、なかなかエンジンがかからないものです。
出社したら、すぐに仕事にかかれるようにしておくことが、生産性を上げるためのポイントです。
そんなヒントをエコカーから感じとることができます。
最近のエコカーは信号待ちの際、エンジンを一時停止させるようなシステムが搭載されています。
一時停車中のムダなアイドリングをやめて、燃費と環境の両方に貢献するすばらしい技術です。
車が信号待ちで交差点に停車すると、エンジンもストップします。
この時、エンジンのピストンは、再始動がしやすい位置にとまるよう制御されています。
次の動作がしやすいポジションを選び、機敏に反応できるのです。
こういう発想をビジネスでも応用していくといいでしょう。
「今、やりやすいかどうか」という判断基準では、後々の効率が悪くなってしまうことがよくあります。
「次のアクションはどうやるのか?」
「次の次はどうなるのか?」
そういうことを考えながら行動をしていけば、ムダが減って流れがスムーズになってきます。
大勢の人たちと連携して仕事をすすめる人は、特に留意すべきことでしょう。
次の工程の人がやりやすいように、自分の仕事を工夫する。
そんな考え方を持つだけでも、ビジネスは円滑に進んでいきます。
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