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KKD・勘と経験と度胸 [能力開発]

”KKD”という言葉を、昔はよく耳にしました。



勘(Kan)と経験(keiken)と度胸(Dokyo)の頭文字をとって、KKD。



私が自分なりに、とらえていた意味はこうです。


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客観的データに基づいた論理的思考を経ないで、自分が過去に経験してきたことをベースに仕事の組み立てを考える。そして、結果を深く考えずに、思い切った行動をとってゆく。経済が右肩上がりの伸長局面では、多くの場合プラスに作用していた。
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こんな感じでしょうか。





1990年代、コンピューターが急速に普及し始めたころ、新旧の仕事のやり方の違いについて説明する際にも用いられることがよくありました。


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ITを活用していけば、市場の動きや得意先の状況も従来とは比較できないくらいのスピードでつかめる。その情報を分析し緻密な戦略・戦術を考え、その上で企業運営を進めていけば、業績向上も間違いない。
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というような雰囲気が世の中にはありました。



そんな中で、旧態依然とした仕事を続ける人たちを、揶揄(やゆ=からかい)した表現として使われることも少なくなくありませんでした。あまり良い表現方法ではなかったのです。



しかし、今日的に冷静になって考えてみると、KKDは”悪役”でなく、”ヒーロー”になる可能があります。



勘と経験と度胸。



主にこの順番で語られていましたが、”勘”が一番最初にきていたため、印象を悪くしていた可能性も考えられます。コンピュータの正確無比なデータと、人間のうつろいやすい記憶を対比させることで、よりKKDの居場所がなくなっていった気がしてなりません。



この順番を変えると、どうなるでしょうか。



経験と勘と度胸。



イメージが少し違ってくる感じがします。


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幾多の経験に裏打ちされた研ぎ澄まされたセンサーが、機械では測りきれない微妙な変化を嗅ぎわける。目指す方向が見えてくれば、あとは自信をもって実行に移すのみだ。
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経験が少なければ鋭い勘は、はたらきません。勘がいい人は、適当な”当てずっぽう”を言っているのではありません。



これから”ニューKKD”が注目を浴びるかもしれませんね。

 

 

 

 


タグ: KKD 度胸 経験
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