人材育成は子育てと同じ [人材育成]
子どもが生まれると、親は手放しで喜びます。
初めての笑顔に、心踊らさられます。
寝返りを打つだけで、目を細めます。
ハイハイには拍手を送り、立ち上がれば歓喜します。
初めて歩く姿を、記憶に焼き付けようとします。
親の喜ぶ姿を感じて、子どもはさらに成長していきます。
身体的な成長だけでなく、勉強や運動、習い事、遊び等、すべてにおいて言えることです。
親は子どもが育っていくことを期待し、成長を心から喜んびます。
毎日、注意深く見ていれば、ほんの少しの変化にも気づきやすくなるものです。
企業や組織では今、人材育成の重要性についての認識が大きく変わりつつあります。
既存市場の拡大が望み薄の中、従来型の仕事をこなす能力よりも、新たな付加価値を創り出せる能力をもった人材を求めています。
ところが、求める能力を持った人材を採用できる可能性は高くありません。
新入社員を期待値レベルにまで育てるには、時間がかかり過ぎます。結果、一番可能性が高く、すぐに着手できる、現有戦力の向上に行き着きます。
能力開発を進めるには、いろんな施策が考えられまするが、重要なのは社員の成長を見続けることです。
日々の仕事において、成長の証や、その兆しとなるものはたくさんあります。
部下や同僚の仕事に関心をもって接していれば、自ずと見えてくるものです。
人は欠点を見つけることに長けていますが、自分の劣っているところは当人も自覚していることが多いので、指摘は控えた方がいいでしょう。
逆に、自分ではあたり前だと思っているようなことを、評価してあげるべきです。
あたり前のことを、あたり前に実践できている人はそう多くいません。
日常業務の中で、そういうことを繰り返していけば、社員も自分に期待されていることが、具体的にわかってきます。
期待をされていれば、やりがいも生まれてきます。
ある中小企業の社長は、社員の日報をこと細かに読み込みます。
早朝からペンを片手に、真剣に向き合い、一人ひとりに、アドバイスや激励を書き込んでいきます。
日課になっているので、社員の仕事ぶりも把握できていますし、何より成長の軌跡が頭に刷り込まれることが大きいのです。
より良い人事考課が実現でき、その人にあった能力開発もすすめやすくなります。
--- 社長や上司が社員に関心をもち、期待を寄せる ---
これだけで、大きく成長してくれる可能が高くなります。
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