人材が育ちにくい原因 [人材育成]
つらい受験生活の反動から、大学生になったとたん遊び呆ける人はたくさんいます(私もそうでした)。中学高校時代に比べ、勉強についてとやかく言われることはあまりありません。時間的制約がゆるい学生が多数派ですから、勉学よりサークル、コンパ、バイト(遊ぶための)などに力を注いでしまいます。楽しい時間は過ぎるのが早く、あっという間に1年、2年が経過していきます。気づいたときには、目の前に就職活動が迫っていたという人が多いのではないでしょうか。
大学全入という言葉があるように、より好みをしなければ誰でも大学に入ることが可能な時代になっています。そんな中でも、受験生が頑張って受験勉強をするのは、より高いレベルの大学に入りたいためです。一般的に世間で評価が高い大学出身者の方が、いい会社(判断基準はあいまいですが)に就職しやすいと考えられています。給料が高く、福利厚生が充実していて、多くの人が知っている大きな会社に入ることができれば、何十年もの間、安定した一定レベルの生活が期待できます。
いい会社に入るためには、いい大学に入る必要がある。
いい大学に入学するには、中学受験で中高一貫校を目指す。
いい大学に入学するには、進学校の高校に行く。
小学校のお受験は別として、中学受験、高校受験、大学受験、入社試験と各関門を突破するために数回の受験を経験してきます。それぞれのハードルの高さは人によって様々でしょうが、ある程度の努力を誰もがしてきたはずです。遊んでばかりいた大学生も、3回生の半ばになれば就活のための準備を始め、就職戦線に勝ち残るための知識やスキルを得ようとします。現在、就活真っただ中の4回生の能力はかなりハイレベルに達しているでしょう。「受験タイミング合わせる」能力を過去の受験経験から会得しているはずなので。
人生最大の受験、入社試験を終えると勉強をしなくなってしまう人が目につきます。
これが、人材が育ちにくい原因の一つです。
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